札幌の地で思ったこと

先ごろ札幌へ合気道合宿に行った。札幌での宿泊先、全日空ホテルへの到着が予定よりも少し早かった為、ホテル到着後、辺りを少し散歩した。ホテルの前に小さな掲示板があり、そこに新渡戸稲造と札幌農学校の説明が記されていた。
新渡戸稲造といえば5千円札で有名な人だが、私にとっては「武士道」という本を著し諸外国に日本文化を認知させた人ということのほうが有名で、新渡戸稲造を想った時、私はこの方の知識の豊かさと行動力を尊敬していたことを想い出し、改めて札幌の地へ来たんだと思った。
著者は書の中で、「人を相手とせず、天を相手とせよ。天を相手として己を尽くし、人をとがめずわが誠の足らざるを尋ぬべし」と西郷隆盛の言葉を紹介している。心に残る言葉として覚えている。
合気道にも「天地人和合」という言葉がある。人との押し合い、引き合い、人間同士の関係だけに捉われるのだけでなく、天地の呼吸(理想)をもって和合してゆく気持ちを持つことが日常生活の上で重要なことであるという同じ意味の言葉ではないか。合気道はさらにこれを体現する道でなくてはならないと思うのである。
札幌の地へ降り立ち、札幌で稽古する多くの方々と楽しく稽古をし、このようなことを思った。


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